社長  閔 南淑のブログ ・ 温エネルギー記

2014.01.28

11/25 盛和塾 岐阜塾長例会 参加 岐阜城見学に際して

ブログはしばらくの間、休記します。その内、また書きたいと思っております。

 
 

岐阜グランドホテル

岐阜塾長例会で

2人の方の経営発表による稲盛塾長のご解釈で理解を深め、経営に対する勇気を頂く例会になりました。

岐阜城見学に際して

翌日、ホテル前の信長公の居城、岐阜城に3人の塾生と見学。標高329mの山頂の居城は、ありし日の信長公、斉藤道三公…の天下布武の思いに心を寄せ、公の立場で国の統一の為、多くの戦いに挑んだ方々の息吹を感じました。

私が来日の前に韓国で有名な徳川家康 山岡荘八 作 / 安東民 訳 20冊 長編小説を韓国訳で読んだのを思い出し、信長公、秀吉公、家康公達が国や民を思うところと接点を合わせ、この方らの思いが今も生き、私達に働かせているのを感じる見学になりました。公人として何を役に立たせるか―――いかにして豊かな人間性を獲得できるかを思いながら…。

それもそれらに感動して、40年の歳月の後にその息吹に触れることは、高校生の折は、思いもよらなかったのを思い出す有意義な日となりました。…自然が君の手を引き国々を見渡せる様を見よ!ゲーテの詩を重ねながら…。

追記 12/29 上記を思うと、若き信長公が馬に乗り天下布武の姿で、みんさん、よく僕の城に足を運んでくれて嬉しいと聞こえるようでした。

 

 

11/17 ダライ・ラマ法王と科学者との対話 参加

ホテルオークラ東京

『 宇宙・生命・教育 』

昨年に続く同テーマに向き合うため、友人を誘い席につきました。

法王の人間の価値と宗教間の調和を育む面において、科学の重大な役割に30年程、関心を寄せていらしたと。この科学に対するご関心は、子供の頃から現代社会を理解していくなかで身震いをするような感動を覚え、科学の重要性への鉤くなき好奇心から自然に培われたものですと。

…して、人間の心という内面研究と現代科学の緊密な関係に強い関心をもって、科学やテクノロジーが人類に多くの有益性と快適さをもたらしたことは、疑いの余地のないことです。

科学技術には、病気や飢餓といった人類の不幸の源を治す力があり、現代科学の進歩ゆえに、一部の基本的な人類の問題が解決されつつあります。かくして科学技術は、私達皆が幸福へと向かえるよう重要な貢献をしてきたわけですが、それでもまだ、精神レベルの心配や不幸・痛ましい経験を除去する方法は、見出せてはいませんと。

その方法を見出すために科学者達との対話は

 

岡野 守也

コスモス・セラピーは現代の〈 方便 〉になりうるか?

仏教の核は、全存在の関係性と一体性を覚る智慧、そこから生まれる全生命への慈悲にある。それに対し、近代科学はすべてを物質に分析・還元して捉え、人間も含め 「 すべては物 」 という世界観に帰結して人生の意味と理論の根拠を見失わせ、ニヒリズム( 虚無主義 )をもたらしたが、科学は20世紀初頭前後から大きな変化を遂げている。

エコロジー、相対性理論、ビッグ・バン仮説、遺伝子研究、散逸構造論などを統合的に理解すると、「 すべては( 私も )宇宙と一体である 」 というコスモロジー( 宇宙論 )が描き出されそれは近代科学がもたらしたニヒリズムを克服する。そこで現代科学のコスモロジーを心理学的な体験的ワークとともに伝え、加えて仏教の核も伝えることで、ニヒリズムとそこから来る心の病を治療-予防する方法として開発したのがコスモス・セラピー( 宇宙エネルギー治療 ) = コスモロジー教育だが、仏教者、科学者、教育家から見て、有効・妥当性を持つ現代の〈 方便 〉になりうると評価できるだろうか。

 

勝間田 明子

人と人とを 「 喜び 」 で結ぶために

人は 「 出会い 」 によって変わる。変わることを決意し、行動する人は、何度でも変わることができる。

 

桜井 進

人と共にある数学

「 世界は数学でできている 」「 人と共にある数学 」 をキーワードとして、数学が世界平和に貢献できる可能性があります。

数学は、人類がつくりだしてきた叡智の結集、最高の知的財産であり、最高の芸術作品です。数学と宗教の共通する目標のひとつは、世界を理解し世界平和を追求することです。その鍵が人間理性の 「 合理性 」 です。まさに数学は、この物理的実在としての宇宙をはるかに凌駕する数や形の世界の実在を発見したことで発展・深化し物理的実在としての私たちの宇宙を理解する最強のツール・言語となりました。

また数学にとって 「 世界平和を追求する 」 とは、複雑に見える世界の根源を見つめ、調和を発見することといえます。数学は、混沌の中に調和を発見し、異分野同士( 例えば、数論と幾何学 )の関係性の根源についての考察が行われます。

数学における人間理性の 「 合理性 」 の追求が、宗教におけるそれを深化させる可能性について考察します。

 

佐治 晴夫

科学と宗教はどこまで歩みよれるか

「 一枚の紙の中に雲が見えるか 」 と問いかけたのは、ベトナムの禅僧で平和運動の旗手でもあったティック・ナット・ハン師である。いかにも、詩人のような表現ではあるが、内容は科学そのものである。もともと生命とは、宇宙進化の過程で、偶発的な出来事が重なって誕生した物質形態のひとつに過ぎない。

しかしながら、それは 「 考える 」という能力を獲得し、いまや、考える源である脳の構造までを、脳自身が解き明かそうとしている。生命とは何か、人間の心とは何か、そして、その先にある宗教とは何か。人類史上、最初に宇宙創生に答えを与えようとしたのは宗教であったが、後に科学にとってかわられた。しかし、今、再び、仏教の世界観の中に現代物理学的世界像を彷彿とさせるような論理展開が見られることに世界は気付きはじめている。

科学と宗教はどこまで歩みよれるのか、考察を試みたい。

 

村上 和雄

科学はサムシング・グレートを通して仏教と対話できる

2004年以来、ダライ・ラマ法王との対話は5回を数え、2012年東京開催の時には、実行委員長を務めた。毎回お会いして、法王の科学に対する強い興味と深い理解に感心している。そして法王から、仏教には宗教的な面だけでなく、哲学的ならびに科学的な面があることを教えて頂いた。

いま、生命科学、特に遺伝子に関する科学は著しい勢いで発展している。これまでに私は、遺伝子工学的手法を用いて、多くの遺伝子暗号を解読した。その間、遺伝子暗号を極微の空間に書き込んだ、人智を越える働きを実感した。この働きを、サムシング・グレートと名付けた。サムシング・グレートを通して、科学と宗教は対話できるのではないかと考えている。

ごく最近、心の働きが遺伝子のオンとオフを調節することが分かり始めている。この分野でも、遺伝子科学と、愛、慈悲、祈りなどの宗教的な心との関連が明らかになることが期待されている。

 

海部 宣男

膨張し進化する宇宙の中で

かつて、宇宙は一方的に膨張を続ける 「 進化する宇宙 」 か、永劫不変の宇宙かが争われた。現在、膨張を続ける宇宙で物質・天体が生まれ活動し進化して、地球と生命を生み出したことが分かっている。私達の宇宙は物理法則と莫大な偶然とが混然一体となって豊かに進化してきた世界であり、私自身もその一つの結果・通過点である。ここでは、永劫不変や輪廻を見出すことはない。

いっぽう1995年以来、銀河系1千億の恒星の半分以上が惑星を持つことが発見され、新しい認識の最前線が生まれた。…。

人が生きる意味、科学と宗教が果たすべき役割を考えてみる。仏教に関心を持ち、またチベットに国際天文台の建設を目指す天文学者として、この素晴らしい機会に時間の許す限り意見を交わしたい。

 

西川 伸一

実在しないものの科学

今も昔も、私たちは物理的に実在しているものと、今ここには物理的に実在していない何かの間で生きて来ました。例えば、時計は物理的存在ですが、その時を表示すると言う機能や目的は物理的実在ではありません。このように目的や機能にとどまらず、意図、デザイン、情報など、物理的実在でなくても、直接物理過程に影響を及ぼす力が生命にはあります。しかし、この力について科学は追求を避けてきました。

21世紀科学のアジェンダ( 議題 )についても考えたいと思います。

法王は、6人の科学者と、一人の若い女性教育者との議論で仏教のリーダーとして、いかに人間性を育むかを科学・哲学・宗教・人道的立場で、慈悲深い立居振舞いの謙虚さで全体を和ませながら難解な生の問題を解いて下さいました。これ程の多重構造の人生・宇宙・教育・科学・哲学・宗教・生命との関連に触れることは難解故に面白さを感じる日となりました。

 

 

11/16 盛和塾〈 東京・横浜 〉2013年11月合同勉強会 参加

雅叙園

鹿児島大学 稲盛アカデミー専任教授 奥 健一郎塾生( 盛和塾鹿児島 )による勉強会

 

奥 健一郎教授は、稲盛財団2006年度イナモリフェロー( 第4期生 )を受講し、稲盛塾長から特命を受け鹿児島大学稲盛アカデミーの設立に関わり、現在専任教授兼人間教育部門長として真のリーダーを育成するため、学内はもとより盛和塾でも幅広く活躍されていらっしゃる方。

2012年12月、奥教授は 「 稲盛経営の核心 」 と題し、JAL再生についてフィロソフィーやアメーバー以外に 「 さらなる重要かつ根本的要因 」 があるとの塾長の言葉を学術的論文として発表されました。それは絶対的存在 ( サムシング・グレート ) と 「 心 」 の関係です。その魂を揺さぶる熱き講演内容は、稲盛塾長の教えを科学的側面でうらづける哲学的解説で解いて下さいました。

 

『 心を高める 経営を伸ばす 』 は、まず心を分からないといけない。

1.心・精神・魂とは何か?
2.サムシング・グレートとは
3.不可能を可能にする経営
4.ひくし量子力学と哲学
5.目の前に現れている姿をどう捉えるか
6.色即是空 空即是空
7.原子は生きてずっと動いている
8.宇宙エネルギーの約73%が、ダーク・マター( 暗黒物質 )23%素粒子・原子化…
9.万物の創造元には意志がある
10.万物の創造元には進化発展・愛の力がある
11.万物の創造元には調和させようとする働きがある
12.それは  E=MC2 エネルギー=質量・光の速度 アインシュタイン 相対性理論公式
13.E=hV  エネルギー=フィロソフィー 波動振動数
14.心は本能心・理性心・霊性心 潜在意識を開く良知能力がある
15.霊性心とは 本心・良心 陽明学でいう良知である
霊性心の特質は、クリエイティブ・創造心 今日の学びでヒントになったものはこれです
パッと閃く 智恵のこと
16.陽明学の説く万物一体の仁( 愛 )=宇宙のエネルギー
17.宇宙の生き方を受け入れる
18・正しいことに素直であること これが素直さ 心が曲がっていると素直になれず向き合えない
19.心とは、宇宙創成のエネルギーを受け入れ、人間の思考へ添い、信念へと変え現象化させる器
20.宇宙エネルギーは、生命エネルギー  心
21.心が細くするか厚くするかで決まる
22.自由意思は神の意志
23.因果がすぐに現れないことは魂の修行
24.心を高めるとは、反省のチャンスを捉えること
25.心を高めると、前向き・明るく朗らかであり
尊い=利他、正しく、強く、清く、即ち体力、胆力、判断力、精力( 進取の精神 )
能力がある姿、行動力である
これは、高次元の真我の働きで低次元の自我を抑えている状態
26.心が高まると経営が伸びるが、それは正しい判断ができるから
判断:真意・善悪・美醜などを考え定めること 智恵が生み出され創造がなされる
27.智恵がくるから、智恵が湧く 行動が生まれ成就する
智恵が湧かないのは心が高まっていない証
28.そして事前の不確実性、事後の常識性の違い 大概の人はなったものの常識をみ、結果に捉われ
簡単にそれを知っているようというが、原因のなる前の不確実性は、見えず軽くみる
29.神なる宇宙エネルギーも反省を繰り返し、生成発展している途上にある
30.いい人程、自責の念に捉われやすい 自責と他責について 自責にはするが捉われない事
31.部分最適と全体最適 自己満足が会社満足であるかを考える
32.神として宇宙を統べる愛のエネルギー 魂の実相と永遠 輪廻転生で人は死なない
33.考え方×熱意×能力=人生仕事の結果 今迄の判断の結果が自分の人生になっている
34.アメーバ経営の目的は稲盛塾長の全ての考え方を受け入れる
全従業員の物心両面を幸福にするため
35.考え方=京セラフィロソフィー+人間観  サムシング・グレートで人間観
36.魂の実在と永遠・神( サムシング・グレート )の存在
37.万物は流転する ヘラクレイトス
38.雨が川と海になり、川と海は雲と雨になる
39.細胞が入れ変わっても意識は変わらない 意識を変えるためには理解が必然
真に理解していることは現象化され成就する意味です ならないものは理解していない
40.エネルギー保存法則
41.迷い、焦りというのは、肉体本位の考え方
42.願望、意志、闘争心、勇気を含む心を作る
43.全てに感謝できる自分を作る これで善いと
44.どのような人格・社格を作るか、尊く、明るく、強く、正しく、清く
これが現実に具現化したものになる
45.自己を和で保ち、人にも和で 即ち、調和的人間性を育むこと

これらを認識できることは、自分を知り、自然を知り、仕事の意味を知り、具現化できる才能の進化発展で、人格を高め、社格をも高めるものであることに気づかされる稲盛哲学を組解く日となりました。