11.6.2 稲盛塾長、講話より印象深いご指南 郡山ハマツホテルにて
☆フィロソフィを社員と共有する。
社員が経営者と同じ気持ちに成る事。この成る事が重要です。
☆私(塾長)が仕事をしながらこのような経営フィロソフィ、素晴らしく良いものをまとめたものが人生の方程式です。
人生=考え方×熱意×能力=成果
(例)人生=+10考え方×80熱意×60能力=+48,000の成果
人生=-10考え方×80熱意×60能力=△48,000の成果
☆この方程式より分かるように、考え方がプラスであれば必ずプラスになっていく法則の秩序を現わしています。
考え方がマイナスであればいくら熱意と能力があっても必ずマイナスへいくという法則を誰も逆らうことができない事を現わしています。
☆世の中の人々の中には『まともな生き方』を否定する人がいます。そのような人々はいくら能力と熱意があってもマイナスへ転じていくのを沢山見る事ができます。
☆その考え方のプラスは、まずは協調的で否定的ではなく肯定的であること。常に前向きで思いやりがあること。明るい。善き事を思う。正しい事、すなわち『人間として何が正しいかの判断基準』で。経営者は、常に判断しなければならない。その判断は、その状況の真偽・善悪・美醜などを考えたうえ定め、すなわち、全てを吟味したうえ切り捨てるところは捨て、『最善を選択』することであります。そして、いかなる時も感謝すること。謙虚(控え目で素直)であること。ここで重要なのは、無気力の人からは無気力しか生まれません。何故なら、全ては私達の意志により創造が生まれるからです。この世界も宇宙も何かの意志によって創造され存在しているとしか言いようのないものですから。
☆志の高い人は、古今に渡り、常に人を善くしよう、世の中を善くしようと、より高きを目指そうという意志が明確に働いています。何を通してもそれを見取れる人のことです。すなわち、人生の生きる意味を開拓しプラスの意志を働かす人という事です。
☆それが、無気力の人は気力がない為、積極的に物事をしようとする意欲に欠けていて、何事にも消極的であり物事を曖昧に考え、善き事も否定し正しいことをしようとせず、正しくないものを心に思い止め、マイナスマイナスへと落ちていく人達が世界にはいっぱいいます。
☆考え方一つで、人生はプラスへいくか、マイナスへいくか、はっきりしています。プラスからは必ずプラスしか生まれません。マイナスからはマイナスが生まれます。この+1か-1かによってその差は計りしれないと、私は仕事を通して思って見つけて、このような方程式を作ったわけです。
☆マイナスの考え方は、まずは否定的で思いやりがないこと。これは、その人の言葉や態度にご本人が気づかなくても現わされます。見る人が見ると見えます。
不協調的。利己的。妬む(人をうらやみ憎む事)。嫉妬。怒る事。優しくない事。悪意をいだく事。悪い事を思う事。人を落とし入れる事。前向きでない事。明るくない事。正しくないことを思う事…何故なら正しく、正しくない中、経営と人生は常に正しいものを選択しなければ、正しくないもののマイナスへいってしまうからであります。
☆その場面での全てを吟味した上、正しい判断を経営者は選択しなければならない。マイナスは切り捨て、プラスの『人間として何が正しいかを』選ばなくてはなりません。ここで経営者がマイナスの無気力であったり曖昧であれば、成果はそのような結果を招いてしまうからです。
☆それなので、プラスの考え方が大事になってくるのがわかります。プラスの考え方からはプラスが生まれますから。プラス1かマイナス1かで、人生も仕事も変わってしまうのです。いくら熱意と能力があっても、考え方がマイナスであってはマイナスの人生と仕事になってしまう。ここで私は人生も仕事も、プラスの考え方の肯定的・協調・前向き・明るい・思いやり・善い事を思い善き事を言葉と行為にし、人を励ますことと思うわけです。謙虚で有難うや感謝を思い現わす態度が、私達の人格から滲み出るよう、常にプラスの思いを思う必要があると気づき、このような方程式を作って実験と体験をして、確信を得たのであります。今日、この福島の地で、それを共に認識し深めたいと思います。そして、この度の大震災の難局の試練を乗り越える希望にしたいと考えます。