草叢 ( くさむら ) の唐辛子木達
腰まで 自由に伸び戯れ 足踏む場もなく 生い茂ている畑
自然の見事な御脚と腕 与えられ 草達を横寝し
指と足のバランスで テキパキ楽しげに働き 草叢は従う。
草らに守られ 強風 強雨にも耐え忍び
青唐辛子達は 手の収穫を 喜んで寄り添う
程良い大きさと艶を放ちながら・・・。
ああ! 山沿いの草叢らの 優しい風に 飛ぶ蛙とコオロギを目で追い
うちのナビ君 ( 14年飼っていた猫 ) と同じく
可愛いね 可愛いね 可愛いね と 3回出た。
数年前、初畑のえごまの葉収穫の折 小生物のバッタ達に
いくら召し上がってもよろしいので
友達には知らせないで 畑を守ってねと・・・
楽しい声で言ったのを 覚えていたのか
6年目になる今年も 程良く食べ 悪さを一度もしなかったのでした。
2001年の年賀状に ゲーテのファウストを引用したのを 彼らも覚えているように。
草叢のこおろぎ 草葉の蛙
またその親類縁者も みんな総出で
はえのくちはし 蚊のはなの先
君達は ともかく 楽師だね・・・
野菜についてくる昆虫や虫達にも 優しい目を向け
共に生きる人間性を育てておりますと 公にし
また エマーソンの
『自然の光は 絶えず 心の中に流れ込んでくる。
しかし、我々は 心の中の光を忘れている。』 と
とにかく あの頃は 自然も 人間も 自分も 知らず
迷いつつも 真 ・ 善 ・ 美 を求め 求め・・・
心の中に 美しい光を 一つでも多く 享受したいと願って
公にしたのだが・・・
今や願いが現実となり 隣家新入居者となられた次男の
ドラム練習音 畑中に響き渡り 体も楽々と 軽やかに
右指での収穫の喜び 心身に伝わると 左指も話す・・・ 私にも味合わせよと。
・・・して 左指を使うと 私も出来るでしょうと喜んで言うようでした。
実りを授ける喜びほど 大きいものがあろうか・・・を 思うほどでした。
自然は 私が子供の頃から好んでいる喜びを このように達成させるため
広大な土地(世界)と天空を 授けられたのですね。
・・・あなたが 純、精神で願うと叶えようと申される如く
人間と自分と自然を知るために作った畑で・・・
唐辛子の実・草叢・自然・青年のドラム音らが
収穫の喜びを 気付かせるのでした。有難く・・・。