社長  閔 南淑のブログ ・ 温エネルギー記

2011.08.26

盛和塾 第19回 世界大会に参加し学ぶ

心を高める 経営を伸ばす      2011年7月5~6日 パシフィコ横浜にて

稲盛塾長ご講和 ご指南の印象について

経営に何故哲学がいるのか?

「フィロソフィの意義と困難な状況に打ち勝つ心構え」

1年前JAL再建に経営フィロソフィとアメーバ経営哲学の信念を持ってのぞみ。『会社経営は人間の心が決める』と思い、信念の哲学を説い、全社員に向け実践を呼び掛け今の現状に至ると仰っていらっしゃいました。

売上 1兆3千6百22億円   経営利益 1884億円
JAL創業以来の、世界でも初めての実績でありますと。

人(社員)の意識が変ると全てが変る事を証明なさる場面に、3,500名の聞き手は、日本の将来を思いつつ・・・息をのみ込み、ホッとした一場面がありました。

私は、正義は輝かねばならない真理を思いつつ・・・古代からの真理が、実現する場面を見た思いになりました。世間ではリストラと経費削減でと表面だけ語ってるのをTVで聞いたのですが。真実は、精神とフィロソフィが、心を動かす原動力を持った時の成果を目の当たりにし感無量を覚えました。

全社員がフィロソフィを共有する大切さについて

企業が成果を上げ社員が真の幸せな人生を生きるため、また、社会を安定させるためにも“人の心を導く”規範となる哲学が肝要であると。

それは、『人は何のために生きるか?』の問いに
『フィロソフィ』の四つの要素でご経験を申されました。

1. 会社の規範となるべき規則・約束事

2. 企業が目指すべき目的
   目標を達成するために必要な考え方

3. 企業に素晴らしい社格を与える考え方

4. より良い人生を送るために必要な人生の真理

それは、正道を貫き通す不屈の精神力で言行一致を試み、困難な状況を、真理が実現する場面として楽しまれ、苦悩が報われる信念を公的な実証として、今の京セラ・KDDI・JALの実績約5兆数千億円の売上と、各社共数千億円の経常利益を生み出していらっしゃると申され驚きを禁じ得ませんでした。

何故なら、数字より、その源泉となるものが、誰にでも宿っているもので、同じ精神や生命力なのに、その考え方と実践力でこれ程違うかに肝を抜かれる思いでした。
また、先人達の偉大な英雄達がその精神力や生命力で成し遂げた功績を重ねつつ…
人流愛や夢を追い…規範(規則の中の模範と成る法則)をもって、成し得た方だけに宿る人間性の純粋さ清潔さ崇高さが礼節や思いやりに溢れていらっしゃるお姿を誰が否定する事ができようかと思う程でした。それを孔子様宣はく、人間完成は知識・仁徳(思いやりや愛)礼節・壮麗さに立ち居振る舞いでの遺言と重ね合わせながら。そして、私は人に生まれて初めて、人間完成の姿に触れ、永遠の記念日としたのでありました。

その人間完成への道程で指針となされた先人達の思想にご自分の指針として

                  『困難に打ち勝つ』

      道を行う者は、固(もと)より困厄(こんやく)に逢うものなれば
            如何なる艱難(かんなん)の地に立つとも
               事の成否身の死生杯(など)に
                少しも関係せぬもの也                      
                                   (南洲翁遺訓第29条)

これは、魂が死生を超え、永遠を営むという確信から溢れ出る、孔子様の以前に存在したものを気付かれた敬天愛人の思想が南洲翁へ稲盛先生へそして、私達へと受け継がれるものでした。

1. 困難に真正面から取り組む

2. 壁を突破する

3. 『 新しき計画の成就は只不屈不撓の一心にあり。
     さらばひたむきに只想え。気高く強く一筋に 』

4. 知識を見識にまで高め、見識を胆識にまで高める

5. 岩をもうがつ強い意志 (経営12ヶ条の第7条)

6. 燃える闘魂 (経営12ヶ条の第8条)

に、基づいたご経験を通し、人間の本質を解き明かしつつ…
人の生き方のあり方をご示唆なさり…
今の日本だけではなく全人流の行えに明かりを灯す如く…

ご誠実に話して下さいました。その現実裏には、多くの方々の生命を養っていらっしゃる信念と責任から溢れ出るものを感じさせる、貴いものを放ちながらでございました。

私は、真・善・美・愛・誠・調和の永遠なる営みが私達にふり注ぎ祝っているような生命の神秘を感じつつ…
私達に託されている使命を確認し、静かに受容と変容を享受しようと勤めた記念日となりました。

稲盛大導師の労苦に最大の尊厳をもちつつ…。数々のご指南に感謝を供えつつ・・・。

※ 真・善・美・愛・誠・調和の永遠なる営みは
不真・不善・不美・不愛・不誠・不調和を克服なされ
真・善・美・愛・誠・調和の永遠なる営みを全一として体現(姿勢・声・礼節・思いやりなどに)なされ、私達に観させて頂く場面のことです。このような場面に触れることは一つの模範なるイメージとして、私達の意識に働き、よりよい意識開花へ導く力となるのを感じました。又、人や社会をよくしようとする高貴な感情が莫大な勇気を起させ成し遂げられるものをも。