社長  閔 南淑のブログ ・ 温エネルギー記

2011.11.04

盛和塾<北陸地区>塾長例会に参加し学ぶ

2011.08.08  盛和塾 北陸地区 新潟塾長例会に参加して
                              朱鷺メッセにて
稲盛塾長の崇高な精神を。
事業を通して成されたご経験で、人間愛の実践運動のご指南の
総合的印象と私への影響について。

その内容は莫大でまとめる余裕を得られず、簡潔に現し、
現在の我が社の従業員と未来の子達のため記し、遺して置きます。
やがて韓国食品を担う子達のために。

1.創業者の社長が、『なぜそのような指示をしたのか』を、
  自分(創業者の後継ぎの者)として、深く考えていく事が大切である。

  社長の考えを自分で学んでいく事が大切である。
  それと同時に、現場の従業員達も、ただ社長の指示を実行するだけでなく、
  『なぜ、そのような指示をしたのか?』を、
  皆で考える習慣を身に付ける事が必要である。

  一番の問題は、自分で考える事を放棄している事。
  社長の指示の理由を自分で考えていく事が大切である。
  創業者の社長に感謝を持ち、社長の指示を中心にして、
  自分で考える事を学ぶ事が大切である。社長の父が生きている間に学べる事を学ぶ。

  京セラも、幹部たちに指示を出して、京セラフィロソフィを学ばせると同時に、
  実際に従業員の末端まで浸透させ、自分達で考えるという、
  経営者マインドで仕事をしてくれるようになって、京セラが成長した。

  それと同時に、JALの経営も、
  現場の皆が自分で考えて行動してくれるようになってから、強くなっているのです。

  もし今、遺言を残して下さいと言われれば、
  『社長がいなくなって相談出来なくなったら、社長が生きていれば、
  この局面をどう反応したかを考えて下さい。』と伝えたいです。

  塾生の皆さんも自分で勝手に考えるのではなく、
  塾長ならどういうだろうか? と 考えれば、
  自分が塾長から学んだ事を思い出す。

  同じように、父のご存命の時、学ぶという気持ちが大切であります。
  社長が全て決めていくのが嫌だと思うのではなく、
  あらゆる事を今、学ぶ事が大切であるのです。

  常に教えて頂きながら、その意味・理由を自分で考える。
  そのように、自分で学ぶ事をすれば、主体性がなくなる事はない。

  今、父母を立てておけば、両親が辞める時に良い引き継ぎを
  させてもらえるのであります。
  父の経営手段も生きるのだが~。
  父が退いた時に古手の社員が辞めてしまうような変なことは起こらない。

2.老朽化の工場について ご指南

  まずは、コストのかかり方を考えてみる。  
  新設をすると、ランニングコストや減価償却費を含め、
  そして、今の施設が十分に使えるなら、
  メンテナンスをしながら続けて使っていく事が良いです。
  全然使えなくなった時に新設をすれば良いと思います。

3.惣菜のパッケージングについて

  古い機械を直し、直ぐ使っていく事が大切。
  新しい技術分野であるなら、新しい設備がなければ仕事にならないが、
  食品工業のような工場では、古いものを使っても十分にやっていけるのであります。
  設備投資に対しても、無理に増設せず、
  創意工夫しながら活用すれば良いと思います。

4.資金繰りについて

  『資金繰りが出来なければ、経営はできない』
  よく言う人がいるが、それはウソである。利益が出て内部留保が出来れば、
  資金繰りは必要ない。

 
 
  それなのに、資金繰りが経営だと思っている経営者がとても多い。
  それは錯覚である。資金繰りが経営ではない。
  今、大事なことは利益率を上げる事である。

  利益率を7%~10%に上げれば、さまざまな事が改善されていくと思います。
 
  今、利益率を上げ、父から学ぶ事を徹底にする事であります。

上記は、食品工業経営者の塾生からの質問に答えたものであります。

当社においても、上記と似たような場面があり、
食品製造業の私達においても 大変参考になったものであります。
又、経営会議資料として、使わせて頂きました。

現状を冷静に見つめる必要について

時代が激しく変化している。

コンビニ・大型スーパーが台頭し いろいろな業種で家内業の小売屋さんが
なくなってしまっている。

経営者として『非情になって 問屋を切る』
と、いう考え方ではなく

自分も大変になってきているので
問屋さんにも よく話をして
申し訳ないけれども直接小売りをする必要があると
説明をする。

『誠に申し訳ない』
と、いう気持ちがあれば
許してもらえると思います。

忍び難くても時代の流れを見ると
その方向に行かざるを得ないと思います。

これは、お世話になった問屋さんを
自社を守るため 切るかどうかの質問に対するご指南。

塾長は
これは大変難しい質問とした上でのコメントでした。

我が社も、スーパーマーケットの取引があり
上記のような問題を 切実な問題として大変参考になりました。