キムチ達が語る気持ちと世界

2015.08.19

古代中国黄帝内経素問 生気通天論に

2015.8.19

陰:五臓: 心臓・肝臓・脾臓・腎臓・肺

陽:六腑: 胃・大腸・小腸・胆・三焦・膀胱

 陰陽の中、陰が生成出来るのは、地の酸・苦・甘・辛・鹹(カン・塩辛い)味の五味の飲食物です。

陰の五官である五臓が根本的な機能を失調する原因が、飲食物の五味の過・不足にあります。

※五官:五感を生ずる五つの感覚器官。目(視覚) 耳(聴覚) 鼻(嗅覚) 舌(味覚) 皮膚(触覚)

 即ち
1.酸味の過剰摂取は、肝気があまりに充実しその影響で脾(ひ)気が損傷

 2.塩分の過剰摂取は、腎気が過大になり肌肉の力が減少し、皮膚がカサカサで心気が抑制、脈の流れが渋滞する。

 3.甘みの過剰摂取は、胸が苦しく、息が荒い。皮膚が浅黒く腎気の作用が不均衝になる。

 4.苦味の過剰摂取は、脾気が充分に栄養を循環させないので肌肉がやせるが、食欲は更に増進する。

 5.辛味の過剰摂取は、筋脈が力を弱め、弛緩になり精気、神気も消盡する。

 この事実を熟慮し、充分に注意、飲食物の、酸・苦・甘・辛・鹹の五味が程よく調和すれば、骨が太く、美しくなり、筋肉が柔らかく弾力があり、気血は經脈の内外を順調に循環し、皮膚の皮が繊細で柔らかくなる。

養生の道を、この陰陽の法則に従って守っていけば、長らく天寿を真っ当出来る。

 

      五味のお茶の作り方

美味しく、吸収し安い五味の味で五臓を養生する。

酸味:レモン  苦味:うこん  甘味:ハチミツ  辛味:生姜  鹹味:食事で摂る

 ごぼう・きくいも根・生姜・うこん・ナツメ・甘草・松の実・くこの実・乾燥シイタケ

クランベリー・乾燥ブルーベリー・高麗人参・・・

 その時にあるもので、創意工夫しながらバランスを取りつつ・・・1時間以上、煮出し出来上がったお茶に、ハチミツ、生姜(生茶を楽しむ時)、レモンで、一番茶を作る。又、二度煮出したものには、うこん粉末、ハチミツ、生姜、レモンを入れ、二番茶も作る。とにかく、中庸の調和のとれた美味しい味を作り、五味、五香、五色を取り入れるようにすると・・・その結果は、根本的な体の変化で、自ら感じ得ることが出来る。まさしく60歳にして究極の養生法と言えます。

※黄帝:中国古代伝説上の帝王。漢民族の始祖。

黄帝内経:約1万年と推算される、悠久な歳月に渡り、蓄積された黄河文明の医学経験の総括、高貴な文献である。『 素問 』は、その前編で人体の生理、病因論に関する医学の基礎問題から、摂生、養生などの予防医学的事項まで包括する広範囲な医学原論書。黄帝は霊的で、頭脳明晰な方。黄帝が王師の岐伯に問い、答えるお内経。